フォト

おすすめ本

« 「それゆけ、ジーヴス」 | トップページ | 「江戸へようこそ」 »

「暗く聖なる夜」

マイクル・コナリー「暗く聖なる夜」講談社文庫

ボッシュのシリーズ9作目。
ロス市警を辞めて1年になるハリー・ボッシュが心残りのある事件を追って活躍します。
映画会社に勤めていた若い女性が殺された事件を捜査していて、映画撮影の場で200万ドル強奪事件に遭遇、銃撃に加わったボッシュ。
強奪事件が大きすぎたために管轄が変わり、目撃したにもかかわらず捜査から外されていました。
その後、女性の事件が何の進展もないことを知り、新たに証拠を調べ始めます。
事件に関わった元刑事が今は半身不随になっているのを訪ねたボッシュに市警とFBIから妨害が入り、さらに興味を募らせるのです。

原著は03年、日本では05年9月発行の本です。
コナリーはけっこう長く読んでいる作家のような気がしますが、ちょっと久しぶりで~ボッシュってこんなんだったっけ…ともやもやしながら読みました。
刑事を辞めたために前ほどぴりぴりしていないせいかな~はじめのうちは展開も緩やか。
運命の女性エレノアとの再会も丁寧に、じりじりと描かれます。
半身付随の元刑事とその妻との出会いも描写が生半可でなく、ボッシュの見込みが覆されるのが鋭い。
そういえば、このシリーズは有能で魅力的な女性が意外なほど、たくさん出てくるのです。現実を反映しているのでしょうか?
後半は展開急で、これまで以上に派手な感じ。
結末には救いがあります。良かったですよ。

ボッシュのシリーズは92年発行の「ナイト・ホークス」で始まり、この後も順調に出ているんですね。
ハリー・ボッシュは1950年生まれという設定。(作者より6歳上)
本名はヒエロニムスで、有名な画家と同じ名。
シングルマザーだった母を11歳で亡くし、里親を点々として育つ。ベトナム戦争での過酷な体験でトラウマを負い、刑事としては凄腕だが一匹狼タイプなんですね。
「現代最高のハードボイルド」というのがコピー。そのわりには知られてない?ような気もしますが。
初期の作品は暗すぎると受け取られた時もあるのかな。でも、そうでもないような…痩せ形でなかなか渋い外見らしく女性にはもてるし、中身もだんだん変わってきたみたい。
人格は丸くはないですけど、けっこう仲間には信頼されてます。低い立ち位置に立って全てを見通すような天性の刑事でとにかく強いから!間違いもしますが、カッコイイといえば良いんですよ。
もっと穏和な別シリーズの主人公と共演した時に、危険そうでうさんくさく思われるのが面白かったですけどね。

« 「それゆけ、ジーヴス」 | トップページ | 「江戸へようこそ」 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「暗く聖なる夜」:

« 「それゆけ、ジーヴス」 | トップページ | 「江戸へようこそ」 »

2019年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

カテゴリー

無料ブログはココログ

最近のトラックバック