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「グリフィンの年」

ダイアナ・ウィン・ジョーンズ「グリフィンの年」創元推理文庫

「ダークホルムの闇の君」の続編。
あれから8年後、ダーク一家の末っ子のエルダが魔術師大学に入学する所から始まります。
頭は鷲で胴体は獅子、翼とかぎ爪がある金色のグリフィンのエルダ、グリフィンとしては小さい方だけど~大きな馬ぐらいはあって普通の部屋には入れないので音楽堂で寮生活をすることに。
無邪気なエルダがとてもチャーミングで、作者も肩の力を抜いて楽しく書いている様子。
楽しさでは一番の作品なんじゃないかなあ?

人間界とは異次元のこの世界でも、グリフィンは半ば伝説的な存在でしたが、新種の生物を作ることにかけては天才的な魔術師ダークが自分達夫婦の細胞も含めて生み出したので、グリフィンでありながら人間の血もひいているのです。
1男1女5グリフィンの兄弟がいる家族だったんですね~もう下に二人、増えてます。

この大学がちょっとヘンで、財政難に加え、教授のトップは月へ行く方法を考えるのに夢中な変人。新入生にグリフィンがいるのに驚愕するのが楽しい。
新入生達もさまざまな事情を抱え、父の命に逆らったり、革命の主導者だったりと母国を逃れてきたのに、大学が寄付金の依頼を各地へ送ってしまったことから、故郷からの追っ手が大学に集まってきて大騒動。
エルダと6人の学生はこれを迎え撃とうと協力し合って、未熟な魔法を駆使します。
いよいよ広がる騒動~さて、それぞれの魔力の生かし方は?
大学の授業が全く実用的でないというあたりは、ダイアナ・ウィン・ジョーンズらしい風刺が感じられますね。
タイミング良くエルダの家族も駆けつけ、懐かしいメンバーが登場。小さな恋の花も咲きかけるので、この続編も書いて欲しいものです。

作者66歳の時の作品とか。解説は荻原規子さんですよ。

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