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「スイートホーム殺人事件」

クレイグ・ライス「スイートホーム殺人事件」ハヤカワ文庫

クレイグ・ライスの傑作ユーモア・ミステリ。
男名前だが女性で、作中の母さんと同じく、幾つものペンネームを使って子供達を育てあげた忙しいミステリ作家だったんですね。
自身の3人の子をモデルに描いた、子供が主人公で探偵役の唯一の作品です。
愛情がこもっていて、ホントに楽しいの。

カーステアズ家の3姉弟の隣の家で銃声が…!
いばりやのサンフォード夫人が殺されて、殺人事件の重要証人となった3人は大張り切り。
ミステリ作家の母さんが事件を解決すれば、ご本がもっと売れて、母さんはこんなに忙しくなくなるかも知れない~と期待します。
ところが執筆中は一心不乱になる母親は関心を示さないので、子供達だけでなんとか解決しようと知恵を絞ります。ハンサムなビル警部との縁結びまで…!
母のマリアンも警部もチャーミングで、微笑ましい展開になります。

14歳のダイナは鳶色の髪でお姉さんらしく面倒見の良い健全型。
12歳のエイプリルはすごい美人になりそうな金髪で頭の切れるおしゃまな少女。
10歳で末っ子のアーチーはいつもどこか汚れているやんちゃ坊主で実はお金持ち、姉たちにこき使われるとぼやきながらも仲が良い。
アーチーの悪ガキ仲間の地廻り団の活躍も捜査を攪乱させて笑わせてくれます。
近所の大人達の様子も案外、子供達には丸見えで、子供と思って偉そうに或いは無防備に対する事で現れる人柄におかしみがあります。

夏風邪で頭がぼうっとしていたので、こういう時にはこれだわ!と引っ張り出して読みました。
何度読んだかわからないぐらいですねえ。
古風な翻訳が内容にピッタリ、今となってはレトロで、新鮮でした!

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コメント

私も大好き!
そうそう、訳文の古風さが、のどかな雰囲気にぴったりで、良いんですよねえ。
エイプリルのセリフが特に好きです。
「ご本」とかそういう言い方なんですよね。

>千石銀さん、
あ、やっぱり?
良いですよね~大好きな本です!

文中では「母さん」なんですよね。それも敬語なの。
「母さん、こうなさったほうが綺麗に見えてよ」みたいな。それが不自然じゃない流れで、ちらっと出るのね。
「しろじゃがのすったのをこさえて」とか(これはダイナ)「やっけねえの!」とか(これはアーチー)面白くて!

「母さんのご本」この言葉にこめられた素直な愛情が良いですよねー(^^)

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