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「天使の帰郷」

キャロル・オコンネル「天使の帰郷」創元推理文庫

マロリーのシリーズ4作目。
ニューヨーク市警の巡査部長という身分を捨て、姿を消したキャシー・マロリー。実は復讐のため、故郷に帰っていたのでした。
通常の良心を持たない美貌のスーパーヒロインの秘められた過去が明らかになります。

気の良い大男でマロリーに片恋の相棒・チャールズがたどり着いた田舎町にはマロリーそっくりの天使像が…それは17年前に謎のリンチ事件で命を落とした女医の墓碑。天使の抱いた幼い少女こそがマロリーだったのです。
亡き母そっくりに成長したマロリーが町に着いた途端に事態は動き始め、宗教団体の教祖が殺されて、よそ者のマロリーは黙秘したまま既に拘留の身。
しかし保安官はマロリーが子供の頃を知っているので、実はマロリーの身を案じていたのです。

17年前の事件の真相を追って、どんな手段も辞さない決意のマロリー。町で進行する奇妙な出来事の歯車が次第にかみ合い、幼いマロリーの負った傷も明らかに。
老いた愛犬が待ち続けていたあたり、泣かせます。
おなじみライカー刑事も現れ、マロリーに邪魔にされながらも事件解決に協力して良い所を見せます。時々、笑わせる役割も~。
そして崩れかかった屋敷に住みながらあたりに広大な所領を持つ老婦人の切れっぷりも凄い。映画にしたら良さそうな~仕置き人かガンマン物みたいなクライマックスへ。
スーパーヒロイン二人の破壊的・痛快アクション!?

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コメント

このシリーズ、ゼッタイ面白いですよね!
シリーズの最初の方では、マロリーがどこまで冷血になれるのか、次の作品では泣き崩れるかも?などと思ったものですけど、その気配も見えないのが嬉しい(笑)。

マロリーの母親の最後の姿には、深い感銘を受けました。わたしはマロリーはちょっとかっこよすぎるなあなんて思って、あんまり好きではないのですが、この作品に描かれる母子の姿には忘れがたい物がありました。

>なぎさん、
このシリーズ、意外と知られていないみたいなので、ちょっとプッシュしようかなと。
日本人好みじゃないんでしょうか?
異色なので分類しにくいのかなあ…
冷血とまで言われると感情移入しにくいんですが、どう書き続けるのかなあという興味もあって。なかなか上手くいってますよね(^^)

>marieさん、
かっこよすぎる?なるほど~。
虚構性の強いヒロインですよね。
マロリーの母親!本当に印象的でした。最後の状態が明らかになった時…

マロリーがこういう性格になる程の残酷な経験やそういう現実が背景にあるんだけど、ほろりと来る所がちりばめられていて、その辺がツボ。
この子だけは幸せになってねと思うと、ちゃんと面倒見て貰えるようになる、とか(^^)

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