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「ブルー・ブラッド」

デイヴィッド・ハンドラー「ブルー・ブラッド」講談社文庫

ハンドラーの新シリーズ一作目。
安定した上手さを感じさせる作家で、ホーギーのシリーズも良かったけど、しばらく読んでませんでした~。
今回の主人公ミッチは映画評論家。
30そこそこで、その道では十分成功しているのですが、妻を亡くした傷が癒えていない状態で引きこもっていて太ってしまった所からスタート。およそ強そうではありません。

気分転換に滞在した土地で殺人事件に巻き込まれ、ヒロインのデズに出会います。こちらは凶悪犯罪課の警部補、すらっとした長身の黒人でドレッドヘア。
カッコイイ上に、絵の才能があり、捨て猫を救うボランティア活動に熱心という共感しやすい設定。
早速、ミッチにも子猫を渡します。全然オーケーしていないのに、試しにと置いて行かれた子猫にすぐ懐かれてクレメンタインと名付けるミッチ。
お似合いとは言い難い二人の気まずい出会いなのに、何かが起こる…?

名門のペック家所有の美しい島で、縁者ばかり7人が暮らしている所へ、馬車小屋を借りたミッチは闖入者。おまけに死体を発見してしまう!
馬車小屋というのが窓が多くて素晴らしいアトリエになるような、古いけど実に綺麗な建物なのですね。見てみたい気分にさせられます。
ブルー・ブラッドというのは貴族の血は青い、というやつで、名門の人間の血は冷たいという意味です。
ペック家の元お嬢様で今も綺麗な島の女主人、彼女の不安定さを心配してつきまとう元夫、若くセクシーで無謀なその後妻、ゲイの息子と彼氏など、登場人物は鮮やかに描き分けられて、面白い。90歳になる彼らの元教師のおばあさんも貫禄。狭い世界で生きている人々が気の毒なようにも思えてきます。
事件ははっきりした輪郭で、筆致は明るく、今後を期待出来るシリーズですね。

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