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「花崗岩の街」

スチュアート・マクブライド「花崗岩の街」ハヤカワ・ポケット・ミステリ

スコットランドの警察小説、大型新人のデビュー作です。
主人公はローガン・マクレイ部長刑事。
凶悪犯逮捕という手柄を立てながら、その時に刺されて1年も休職した後、メンツの入れ替わった職場へ復帰というハンデを抱えた登場。
雨が降りしきるアバディーンの晩秋、花崗岩の建物が並ぶ街で次々に起こる複数の事件に立ち向かいます。
幼児が行方不明になる事件で街は暗い雰囲気に包まれ、容疑者が挙がると今度はリンチの危険が…
しかも秘密事項が新聞にスクープされ、ローガンが漏らしたと疑われます。

一人称ではないけれど、終始ローガンの視点から語られるせいか、本人がどういう人なのか年齢・外見などの根本的な説明は抜き。だんだんと人柄がわかって来るという感じです。
上役がけっこう変人で、直属になった警部は厳格なタイプなのに常に袋菓子を持参して食べ続け、子供向けの芝居の稽古に夢中。
コンビを組むことが多いワトスン婦警がなかなか生きが良くて素敵です。ボールブレイカーという異名を取る腕っ節!?

地味なタイトルで、深刻そうな事件…すぐ手が伸びなかったんですが~
うんざりするような警察業務もしっかりこなしていく側から書かれているので、ミステリを読み慣れている人ならば、さくさくと読める、楽しいと言っても良いぐらいの内容です。
色々な職業経験のあるという作者がおそらく長年ミステリを読み慣れて来た人なんでしょう。
これまでの有名なシリーズのオマージュ的な面も含めて、何が面白いかというツボを心得て、錯綜する事件の意外な絡み具合など、上手~く料理して配膳したという仕上がり具合がなかなか。
エド・マクベイン亡き後のお楽しみ、というには期待しすぎでしょうけど。
次作も楽しみです。

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コメント

コンスタントに読んでいらっしゃいますね^^

この作品は、設定は地味で殺伐としていそうな感じなのに、妙にユーモアが漂って安定して楽しめて、次作も期待できそうですよね。ポケミスより文庫の方が手が出しやすいのですが、文庫だと埋もれちゃう作品かなという気もします。

それにしてもアバディーンはあんなに雨ばかりなんでしょうか~。

Kさん、
買った本と図書館にリクエストした本が積み上がって、忘れないうちに書くのが大変です~(^^;

警部によるとアバディーンの雨は「永遠に続く」そうですからねえ!
捜査が大変ですよね…(@@;

ユーモアと安定感、これがキーワードかしら?
イアン・ランキンほど重くなくて、意外な読みやすさ。
これで文庫だと、確かにかえって埋もれちゃうのかも~(^^;

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