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「騎士の息子」

ロビン・ホブ「騎士(シヴァルリ)の息子」上・下(創元推理文庫)

ファーシーアの一族3部作の第一作。
中世風の異世界ファンタジー。
「技」という遠視能力を持つ一族が治める国で、王子の庶子として城に引き取られた主人公の一人称による回想で、少年時代が描かれます。
あまりにストレートな題で、ありがちな話かな?とすぐ手が出ませんでしたが~描写は丁寧で読みごたえのある作品です。

名前はその人の資質を示すと考えられている国で、シュルード(賢明)という名の王のもと、第一王子シヴァルリの庶子として城に引き取られた主人公は正式な名前もないままフィッツ(庶子)と呼ばれ、厩舎で暮らし始めます。
実の父のシヴァルリはフィッツの登場で高潔なイメージが損なわれたため即座に王位継承を放棄して妃と共に地方に隠棲してしまい、フィッツに会うことすらなかったという哀しい境遇。
シヴァルリの旧臣で無骨な厩番のブリッチに育てられ、やがて王家の影の存在として訓練を受けるようになります。
そうなると意外な有能さを示し始め、厳しい訓練に耐えて波乱の人生をたどります。
苦労が多いのでこっちもハラハラし通しですが、その分、報われることもあり…
いや~面白いですよ!

フィッツには動物と共感する能力があるのですが、これは「技」とは似て非なる邪道としてブリッチには激しく疎まれ、幼い頃の唯一の友達だった愛犬とも引き裂かれます。
けれども、犬たちは常にけなげで暖かく、最後までほろりとさせられます。

原著発行は95年。
3人の王子の個性や異様な外敵の存在など、マーティンの「氷と炎の歌」と似た構図が時々あるのですが~まあファンタジーとしては古典的な枠組みかな…違いを見るのも興味深いです。
原題は「暗殺者の弟子」という意味で、これもストレートですね。

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