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「ぼんくら」

宮部みゆき「ぼんくら」講談社

読んだのは去年で、感想をアップしていませんでしたが、続編の「日暮らし」を読んだら、こっちを読まないことには話にならない内容でしたので~こちらも書いておきます。

ぼんくらというのは同心の井筒平四郎のこと。馬があくびをしたような顔?で、野心もなく勤勉でもなく、のんびり町内を見回って暮らしています。
深川の鉄瓶長屋で煮売り屋をしているお徳は働き者で、面倒見が良く、長屋全体の母親がわり。
お徳の店にちょっと寄って一休みするのが平四郎のいつものコース。

ところが、鉄瓶長屋では奇妙な事件が相次ぎ、入居者が減って寂れていく結果に‥
急に長屋の差配人に据えられた左吉は真面目な若者なのですが、元は植木職人で、もっと年配者がするべき職務には不似合い。
長屋の地主である大店・湊屋に恩を感じていて、自分の力が足りないからと悩む左吉を気遣いつつ、平四郎が小さな出来事に少しずつ手を貸していくうちに次第に見えてきた事件の意外な全貌は‥?

宮部作品では感じの良い少年が出てくるのが一つのポイントですが、平四郎の甥の弓之助は思い切り美少年でとても利発。大活躍します。
まだ12歳なので幼い所もあるけど~突出していていじめに合いそうなぐらい?

読み応えのある作品で久々に感動した覚えがあります。
大金持ちも頭の良い奴も哀れを誘う女も、多彩な登場人物が生き生きとたくみに描き分けられていて、臨場感たっぷり。
時代物をあれこれ手がけてきた一つの集大成のように感じました。

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コメント

死体が出るぞ出るぞと見せかけて……なかなか引っ張ってくれました。
わたしは湊屋の正妻が印象深かったです。そりゃあ悪い女なんでしょうけど、ねえ。
日暮らしはすぐ犯人が分かってしまって残念。

>marieさん、
これはホントに大回しな話でしたよねえ。
なかなか推理詳説していて、江戸情緒もあり、臨場感もあり、個性的でもあり、で面白かったです。
正妻のおふじ、なかなか印象強かったですね! 身近にはいて欲しくないけど~ 
女優ならやってみたい役でしょう。

「日暮らし」のほうはね…えっ?って感じでしたよね~犯人に関しては(^^;

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