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「博士の愛した数式」

小川洋子「博士の愛した数式」新潮社

家政婦の「私」は、数学者だった老人の家に派遣される。
14年前の交通事故で脳に損傷を受け、その後の記憶力が80分しかもたないという状態のため、会う度に挨拶をして、すべて新しく始めなければならない。
数式を美しいと感じる博士の世界は、静かに澄み渡っている…

その人柄に次第に好感を持つようになっても覚えていては貰えず、時には会っている途中に、博士が何も知らない状態になってしまう哀しさ。
未婚で一人息子を育てている主人公が子供を連れて行くと、必ず博士はとても優しい面を見せ、ルートと名付けられた息子との交流も慈しみに溢れて胸を打ちます。

既に語り尽くされている気がして、すぐ感想を書きませんでしたが、文庫も出たところなのでお薦めしておきます。
こんなに説明したくない気もするんだけれど…なんか自分の文章がつまんなくって伝えきれてない気が。
でもまだ隠れている部分もありますよ~。
独特なので、読んでみる価値はあります!

映画化されるそうで、まあねえ…
悪くない配役ですが、知る前に読んでおいて正直助かった!と思いました。
知らない方が自由に想像を膨らませられますからね(^^;

これに先だって「妊娠カレンダー」も読みました。
こちらは芥川賞受賞作。
たしかに~久々に文学してるのを読んだ気がする練り上げられた作品です。
日常の中のかすかな歪みがきしんでいく息づかいを拾い上げて実体化したような。
文学には、時代の空気のそこはかとなく嫌なところを吸い取るような部分があって、さらに空気の悪くなった今こんな物を読むとリアルに感じられすぎなんですが。
妊娠してる人は読まない方が良いかも?

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博士の愛した数式小川 洋子 新潮社 2005-11-26by G-Tools 読 [続きを読む]

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