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魅惑のタピスリーを巡って

トレイシー・シュヴァリエ「貴婦人と一角獣」白水社

映画化もされた「真珠の耳飾りの少女」で有名な作者の第4作だそうで、とても面白かったので、残り2作も翻訳して欲しい~!

純な少女の目に映ったフェルメールの魅力に比べると、タピスリーを注文する新興貴族の無神経さや、元になる絵を斬新なものにした絵師の憎めない色男ぶりなど、もっと辛口で軽妙ですね。

視点を変えていく方法で、様々な生き方が巧みに描き分けられています。
修道院に入りたいと願う貴族の夫人やその奔放な娘、苦労してタピスリーを織る工房の親方、腕もあるのに組合に女性の参加は禁じられているおかみさんなど…
特に、工房の長女で、目が悪いけれど感性豊かな娘の運命がどうなるかははらはらさせられました。
描写は生き生きとしていて、決してわかりにくくはなく、ちょうどタピスリーのように緻密で重層的な面白さがありましたよ。

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コメント

ブログ開設おめでとうございます。
別のエントリーがにぎわっているようですが、「貴婦人と一角獣」は中世の猥雑さとお上品さがほどよく混じっていて、お話の絡みもタピスリーという織物を思わせ、なんだかんだと収まるべきところに収まる感じがよいですよね

これからもお読みになられる本のご感想を楽しみにしています。

Kさん、いらっしゃいませ~。
ありがとうございます!

わぁい、「貴婦人と一角獣」お読みになったのですね。
あのタピスリーはもともと大好きなんですが、製作裏話として興味深い、意外な情報てんこ盛りで人間くさいドラマになっていました。

そうそう、でもその意外な感じが上手く絡み合って展開して…
全体としては、あのタピスリーと雰囲気ピッタリに収まって、きれい~に仕上がるんですよね(^^)

今頃ですが、この本実家に置いたままです。
昔読んだ記憶があります。
表紙に見覚えが。
そうか、「真珠の耳飾りの少女」と同じ人が書いてたのですね。

櫻子さん、
おや~お読みになってたのですね!
シュバリエは有名な絵画を巡る物語を書き続けているようですね。
「真珠の耳飾りの少女」の方がポイントがわかりやすくて一般的にはお薦めかと思いますが~珍しい時代背景が面白かったです。
このタピスリー大好きなんですよ(^^)

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