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「ボートの三人男」

ジェローム・K・ジェローム「ボートの三人男」中公文庫(丸谷才一・訳)

ご紹介した「犬は勘定に入れません」と「絞首台までご一緒に」の元ネタとなっているので、読んでみました。

英国式ユーモア炸裂というのか~
1889年に発表されて以来、長年愛されてきたのもよくわかります。

主人公Jの一人称で、イギリス紳士らしく品良くとぼけた語り口で、川下りの錯綜とした成り行きが面白おかしく綴られていきます。
時には美文調を交え、時にはチャップリンの映画のよう、時には面白いことに落語のようでもありました。

医学書を読んでは、どの病気にもかかっているという確信を持つ主人公は、肝臓病の特徴「総じて仕事がしたくなくなる」を読んで、子供の頃からの持病と深く納得する始末。
同じような悩みを抱える友達のジョージとハリスと共に、休養と気分転換のために旅行に出かけます。
もちろん犬のモンモランシーも一緒に。

何を持って行くかで意見が分かれてものすごい大荷物になって村人が見物に集まってきたり、景色に見とれて他の船に激突したり、降りて食事に行って夜中に戻ったら船をどこに着けたかわからなくなったりという珍道中ぶり。モンモランシーの湯沸かしとの戦いも忘れられない(^^)

子供の頃からの筏やボートの思い出も色々出てきて、楽しい失敗談が多いんですけど、イギリス人て本当に船が好きな人が多いんだな…と感嘆しました。

テムズ川流域の名所旧跡案内ともなっていて、綺麗な風景を描写した所や危険な区域の説明もあり、変化に富んでいます。
丸谷才一の訳で、井上ひさしの後書きですから~読んで損はないですよ。

ちょっと調べたら、テムズ川は驚くほど変わっていないということでした。

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